昔、テレビでそう言ってた。
動作を叫ぶとほんの少し速く反応できるらしい。
それに頭上や後ろから危険が迫っている時に「危ない!」と言われても頭を抱えてしゃがんでしまうかもしれないし、振り向いてお終いかもしれないし。
情報伝達では、送り手の上手下手の影響がとても大きいと思う。
先日会社で実際にあったやりとり。
ある日、私が会社の中で「業務で使いたいので、この◯◯っていうスマートフォンが発売になったら会社のを1つ機種変したいと思ってます。店頭に行ったらまだモックも出てなかったし、発売予定日も確定していないみたいでした。またそのうち見てきます。」と言っていたら、1週間くらいして会社のAが「予約してきました」と。私名義で契約しているガラケー(フィーチャーフォン)からの機種変なのに、予約の紙に書いてある氏名は彼のだったので大丈夫かと確認したら、交換の時に本人が確認できればよいとのこと。
ここまではスムーズだったのだが、それから1か月たったある日のメールのやりとりが、なんともまどろっこしいものになってしまった。
A「大変です!! ◯◯が発売中になってます。いかがいたしますか?」
私「緊急性のあるものではないので(予約先から)連絡が来るのを待つのでいいんじゃないですか」
A「予約はしていますが連絡は来ません。自分で発売を確認してお店に行くという予約内容でした。3日以内にお店に行かないと無効になるとのことです。現状は、予約していない状況です。」
私「それは予約なのか…。ダメ元で今日行ってみてみてください。
在庫があるかどうかの確認だけでも。
電話で確認できるならそれでもよいです。」
そのすぐ後、対面で。
A「既に電話で確認してあります。在庫は結構あるそうです。」
私「…それじゃ機種変に行ってきます。」
まず最初のメールの題名が「大変です!!」だったので「開封しないと何のことか分からないメール」である点がNG。
また「発売されてます。どうしますか?」ではAが焦る理由が伝わらない。
「発売3日以内に取りにいかなかったので予約が無効になっていた。注文し直しで待たされるかもしれない」ということを説明してほしかった。
さらに「在庫がある」ということを確認してあるなら、私が尋ねる前に伝えてほしかった。
伝達内容が最適化できていれば
A「予約が無効になった。待たされるかも」
私「在庫を確認して」
A「在庫はある」
私「店に行く」
の4回のやりとりで済むはずのところを、とにかく伝えようと最初のメールが情報不足になってしまったため、6回になってしまった。1/3の無駄が生じたことになる。
(もっと最適化してAが最初のメールで「在庫を確認してみる」と言ってくれれば、
A「予約が無効になった。待たされるかも。在庫を確認してみる」
A「在庫はある」
私「店に行く」
と私からは1回だけで済むから、これを基準にすると半分が無駄だったことになるし、Aが「発売日を自分で確認して3日以内に取りにいく」必要性に気付いたんだったら、発売日のチェックをシステマチックに行うための方策をたてるべきだった(うちは登記上「情報システム開発業」を営む会社ってことになってるんだし)。そうして発売日に気付いていればハプニングも起きなかったので、何重にも下手をうってしまったことになる)
システム的に解決することを考える話は別の機会にとっておいて、ここでは説明がうまくいかなかったことについての考察を。
同じ答えでは失礼だと思って少しずつ変化をつけた
「同じ答えでは失礼だと…」発言のブレで前首相 @ YOMIURI ONLINE
論文を書く時に、概要での表現と本文で同じフレーズを使い回すと
教養がなさそうに感じられるため(特に英語論文とか)、
類語辞書を引っぱってきたりすることがある。
でも、表現を変えたことで意図まで変わってしまうのはNGなので、
そこは細心の注意を払う。
鳩山さんの場合は学術的発言ではないので意図を厳密に正確に伝えることにそれほど几帳面に注意を払わなくてもいいのかもしれないが、程度問題。
「そのような意図で申し上げたのではない」と釈明するくらいなら、
もう少しは気にしてほしかった。
とか書いていたら、「【話し方】頭がいい人ほど話は短い?1分で話をまとめる7つのPoint」@ 鹿田尚樹の「読むが価値」で「同じ話を何度もしない」が挙げられている。鳩山さんはこれを守っていたのかしらん? でも、この記事のPoint 1は「自分の意見をしっかり持つ」なので、そういう訳でもなさそう。
自分の意見がないと「相手に気を使う」あまりに話が長くなってしまう原因になります。話をするときに相手の意見を聞くことも大事ですが、言いたいことが言えなくなる前に、自分の意見を話してしまいましょう。
Charlieは、Point 3, 6は最近意識しているが、2, 4, 5, 7は修行が足りないので励もうと思う。
「リーダー向けのぶくま殿」は「ぶくま殿 extern」に引っ越ししました。
「営業人向けのぶくま殿」も「ぶくま殿 extern」に引っ越ししました。
顧客対応の超基本「○○はできます、しかし△△日かかります」 @ livedoor ディレクター Blog
エンジニアの基本でもある。
あと、ワインバーグの他の本では、「○○は簡単です」と言うときの「簡単」は
作業コストについての表明であることが多く、
その結果もたらされる影響の大きさについての意識が足りない、とも。
手書き風のモックアップ画面がさくさく作れる『Balsamiq Mockups』 @ IDEA*IDEA
企画資料の作成に向いてる。Visioで小綺麗に作ってしまうと問題が2つ。
手書き風ならこれらを解決できる。
多くの人が言う「考えた」というのは、「考えようとした」のことらしい。 (略)ほんの一瞬だけ考えようとしたくらいで「考えた」なんて言わないでほしい。
本当に考えたの? @ MORI LOG ACADEMY
3年で1000個思いつき、100個作り、10個リリースして、1個のイノベーションを起こすこと。
僕のサイボウズラボでの仕事について @ 西尾泰和のはてなダイアリー
つまり、「考える」ということには以下の2段階があるということです。
- 小さなアウトプットを重ねて穴=自分が何がわかっていないかを可視化する
- 問題が穴埋め問題に変換できたところで最終的な解決を導き出す
たいていの人は問題はこうやって2段階で「考える」のだということを知りません。それで一気に最終的な解決案を導き出そうとして「できません」なんて言う。(略)
そういう人には「考える」って頭を使うことじゃなく手を使うことですよって言いたい。「考える」のは頭じゃなくて、目の前の紙と手の組み合わせなんだって。
Fw:本当に考えたの?(それは「考えた」と言わない。) @ DESIGN IT! w/LOVE
激しく同意。 手を動かして物を作ることは、アイディアを考えることの役に立つ。