ウィキアサーチ (2) 検索者の意見を取り入れる方式の長所と短所で
Wikia Searchの場合、メジャーな話題は利用者コミュニティも大きくなる。書き手の数に比べて検索者の絶対数は桁が違うと思われるので、サクラを紛れ込ませるコストはWikia Searchの方が大きくなるだろう。
と書いたけど、そうなるかどうかはWikia Searchの仕組み次第だと考え直した。
確かに「検索者の数>書き手の数」かもしれないけれど、Wikia Searchで全ての検索者の意図が反映されるとは限らないよね。はてブやYahoo!ブックマーク、あるいはslashdotのような仕組みだとすると、評価行動をとるのは一部の人に限られるかもしれない。それなら「検索者⊇評価者」なので、評価者の割合がどのくらいになるかは仕組み次第かな、と。
以下、定量的な分析。
...
「
高木浩光@自宅の日記」は、Yahoo!ブックマークで176人が登録しているらしい。
残念ながらYahoo!検索経由でこのサイトへ訪れた人の数ははっきりとは分からないが、一日に7千人弱が訪れており、少なく見積もって1割が検索経由だとして年間25万人。サイトが現在のところで運営されている期間(約5年)を乗じて125万人。
一方で、Yahoo!のウェブ検索で「"高木浩光@自宅の日記" -site:takagi-hiromitsu.jp」のhit数は約58万件。(一人で複数のページからリンクする人もあるので、書き手の数は58万以下)
以上の数値から、検索者の数(125万)>書き手の数(58万)は成り立つとしても、ブックマークする人はごくごく少数だと分かる。Yahoo!ブックマークが開始から1年程度のサービスであることを考慮しても、ブックマークする人は年間25万人のうちの0.1%、千人に一人なんですな。(はてブでも349人なので、ブックマークする人≪検索者なのは変わらない)
だから、ソーシャルブックマークと同程度の規模のコミュニティしか形成されないなら、
そこでの似非SEOはGoogleを相手にするより千倍楽になってしまう。
こう書くとWikia Searchに分がないように思えるが、コミュニティの質を高める仕組み、例えばアカウントを取ってすぐの評価は反映されないとか、メタモデレーションの仕組みがうまく働くようにすればよいのかも。
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