2008/05/09

パーマリンク 19:56:25, 著者: Charlie

プロ世界のエンコ事情

ソニーPCLに聞く「国内向けBDオーサリング」の現状 @ 西田宗千佳のRandomTracking画面写真によると、BD(Blu-lay)のH.264(MPEG4 AVC)エンコは2pass VBRのようだ。

Quad core×5台でおおよそリアルタイムでエンコードとのこと。シングルスレッドだったら実時間の20倍くらいかかる計算になる。30分のアニメだと10時間(実際には30分より短いのでもう少し少ない)。個人でやるのに比べて10倍も違わないのが意外。ただ、

エンコードした映像をモニターでチェックして、圧縮ノイズなどで破綻している部分をみつけ、前後の状態を勘案しながらビットレートを調整、再びエンコードを行なって、出来る限り美しい映像に仕上げる

そうなので、ここの手間は売れ筋の作品とそうでないものとで差がついていそう。

伝統的に、キャラクターの顔や特定のポーズなど、絶対にノイズを出してはならないとされる部分も多いので、気を遣いますね

テレビ局で流すやつは、完全自動のリアルタイムエンコだから「重要なカット」を人が認識して匙加減をするDVD/BDとは大違いの画になることがある。アナログキャプチャ&エンコは自分で重要なカットの調整ができるけど、デジタル放送のストリームキャプチャだと、最初から酷いブロックノイズが乗ってたりして哀しかったりしそう。


あと、暗部のもやもやに関して参考になる情報も。

液晶テレビは、バックライトを立てることで、黒が黒ではなく、浮いた黒に見えます。それに従い、ブラウン管では黒に沈んで見えなくなるはずのノイズが、液晶テレビでは見えてしまいます。

「黒浮き」ってやつですね。確かに、時間方向のノイズ低減をしてなかった頃のファイルを始めて液晶モニタで見た時に、恐ろしくザワザワしていて驚いたものだ。プロの世界でのチューニングのセオリーを知りたい!

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