2008/04/29

パーマリンク 21:25:02, 著者: Charlie

YC分離残像とアプコン(SD⇒HD)縞の低減

24pの動画をきちんとテレシネ解除しても残像のように横線が残る現象。 例えば、あに瓶さんで模擬画像が掲載されている、こんな感じ。

AVIUTLにインタレ保持したまま縦方向にリサイズできるプラグインがあるのだけれど、これが結構調整が難しいようで、なかなか上から下まで縞の無い状態を作り出すことができなかった。また、アプコン動画にはコンポジットで納品されたものを放送局でYC分離しているものが相当数あるようで、YC分離の際に盛大にクロスカラーが乗ったり、前のシーンの残像が生じたりする。この点に関しては、まっとうなYC分離機能を持ったアナログ機器を通した画の方がデジタル放送データの画よりも高品質に見える(解像度やS/Nでは劣るが)。

クロスカラー除去は既存のプラグインがあるとして、 不可逆的に失敗したYC分離の残像とアプコン縞の低減をしたいけれども 良い方法が無い。
仕方がないので、自分で適当なプラグインを作ったところ、 結構それらしい画を作れたので置いておく。

アプコン解除プラグイン Lv.1 Exp.1 for Aviutl

無保証。配布自由。

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以下、やっていることの解説。

...

動作

インターレースの解除の「(手動)24fpsモード」の情報を使って、周期1のフレームを奇数フィールドからの補間画像(AVIUTLの「奇数・位置補間」相当)にして、周期3と4のフレームを偶数フィールドからの補間画像にすることで1フィールド分の残像の影響を排除する。

周期2に残像が現れる場合、「周期2=偶数」にチェックを入れると、周期2も偶数フィールドからの補間画像にする。

30fpsの動画に使う場合、「常に偶数」をチェックすること。

フレーム単位のインターレース解除指定が優先する。

「閾値」はアプコン縞低減の度合。-256では残像低減が最優先になり、256ではアプコン縞低減が最優先になる。-20~-10がバランスが良い。残像の出ない素材の場合は256にするとよいだろう。

注意点

  • 「常に偶数」以外では周期の設定をしないと効果が出ないばかりか画像が崩れることになります。 周期の設定ミスでも同様。 テレシネ解除をフィルタで行っている場合は注意が必要です。 カスケード接続したavisynthやTMPGEncで行っている場合は「常に偶数」にしてみてください。
  • スポンサーコール等で、アプコン画像の上にHD画像がスーパーインポーズされている場合、HD画像部分の表示が崩れます(上下にぶれた感じになる)。スポンサーコールではアプコン画像が静止画のケースが多いので、その区間はフィルタを切ってください。
  • アナログキャプチャなどで1ラインずれている場合は、このフィルタをかける前に1ラインずらす必要があります。
  • 元がSD解像度のものを1080ラインで保存してもしょうがないので、縮小してエンコするとよいでしょう。実質的な解像度はFFTすれば分かると思われます。
カテゴリ: DTV
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