2007/06/02

パーマリンク 19:40:31, 著者: Charlie

20年前に10年後の技術動向を予測していたS先生

今からおよそ20年前、Charlieが通う中学校の技術科教師(S先生)が未来の日常生活について予想を言っておりました。要約すると、大体以下のような感じです。

  • カセットテープやCDに代わって半導体メモリに音楽を蓄積して携帯するようになる。
  • 将来流行するゲームは、コンピュータが対戦相手のものに代わって、人間同士が対戦するものになる。しかも遠くの見知らぬ人同士が対戦できるような。

ひょぇぇ。的中ですね。

...

Wikipediaによると、シリコンオーディオが日本で広まり出したのは、

日本では韓国サムスン系のセハン情報システムズ社(現在はiriver(アイリバー)に買収されている)が1998年2月に世界で初めて発売した「mpman」の輸入販売を嚆矢とする。

とのことなので、10年先の予測が当たったことになります。また、オンラインゲームの方は、DOOMが1994年に発表されたとのことなので、6〜7年先の予測になります。あるいは、人と人との結び付きを仲介する手段としてコンピュータが使われるようになるという意味では、 CGM(Consumer Generated Media)の台頭を予言したとも解釈できます。

ちなみに、 科学技術庁が1991年に実施した第5回技術予測調査によると、メモリチップの大容量化の10年後予測は、

2002・1ギガビットメモリ級以上の超LSlチップの実用化

です。実際2002年に、1GビットのDRAMと2Gビットのフラッシュメモリの開発技術がニュースになっているので、こちらも的中と言えるのかな?ただS先生の予測は、メモリの大容量化の結果として日常生活での具体的な変化まで言及している点ですごいと思う。技術予測調査の他の予測だと、

2003・折衝以外の一般事務部門で在宅勤務が普及
2004・通勤利用に耐える充電容量のバッテリーが開発され、電気自動車が普及
2006・AIDSの治療法の確立
2007・住宅電力供給用の太陽電池の普及
2008・リアルタイム日英間自動通訳電話の開発
・地震、地滑り等の地域予知防災システムの普及
・家庭用メガネなしの立体放送の実用化

ってな感じで、在宅勤務は可能だけど普及してないし、電気自動車も太陽電池も普及といえる段階にはまだないですね。立体放送の実用化って、デジタル放送でさえ高解像度や双方向通信を活かしたコンテンツが十分でないので、まだまだ先でしょう。

/.-Jのコメントで、子供の科学1983年1月号の特集で描かれた、20年後の未来・2003年正月の風景が語られています。

  • ファックスによるカラー年質状
  • ワードプロセッサー(ただし、2003年でも単漢字変換)
  • どこでも乗り捨て可能なレンタサイクル的なシステムの電気自動車 (自動的に集積地に帰る)
  • コンピュータ通信を利用した自宅授業

レンタル自動車ができても、集積地の周辺がそこまで来るための自転車だらけになると思います。路上駐車やら放置自転車の問題を解消するには、やはり ホイポイカプセルの発明を待つしかないのでしょうか。

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